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カスタマーレビュー
おすすめ度:
限りなくノンフィクションのにおいのする小説
(2008-12-07)
映画を観て、
原作を読みたくなりました。
映画以上に、
おもしろかった。
さすが、文学の力。
登場人物たちの、
嫌味なほど人間くささの描写が細かく、
作者の愛情が伝わる。
誰一人、
手を抜いた登場人物がいない。
ラストの、
“命の重さ”の問いかけまで、
重いテーマを引きずりながらも、
淡々とした文体が、
読む側に上手に距離を与えてくれる。
限りなくノンフィクションに近い、
小説。
作者ならではの、
渾身の一作だと思う。
圧倒的な重量感!
(2008-11-29)
寝る時間を削って、1日で読み切りました。
新聞社を描く部分の圧倒的なスピード感と、クライミングの場面を描く部分の
どこか穏やかな描写が印象的でした。
鳥肌が立つような表現が随所にあり、言葉の重みをひしひしと感じることが
できました。
何よりも印象に残ったのは、佐山記者の現場雑観。
その部分だけ、何度も繰り返して読んだので、もう覚えてしまいました。
日航機墜落事故から20年以上が経ちましたが、決して忘れてはいけないことだと
改めて胸に刻まれる1冊でした。
がっかり
(2008-10-14)
横山作品は全て大変面白く読ませてもらったが、最後にこれを読んでがっかり。
短編が上手いとか長編は苦手とかあるんだろうが、何より自分が関わった問題を書くということの難しさなんだろう。エンターテインメントに徹しきれず、あれもこれもとやり過ぎて楽屋が丸出し、どっちらけ、という感じ。地方新聞社の雰囲気を知るにはよかったが、それとて楽しいものではなかったし、映画化に至っては不謹慎とすら思う。横山作品は新しいのが出たらまた読むけど。
事実との折り合い
(2008-09-20)
3日間で読み終えたということは、魅力的な本だったのだろう。家族の大切さ、日々無事に過ごしていることの幸せ、を再認識させられる小説であった。
列車、航空が毎日のようにトラブルを起こし、それが当たり前になっている今、安全について今一度考えてみるきっかけとなる良書かと思う。
ただ残念なのは、「著名な横山氏が20年たった今、日航機事故を題材とした小説を書いた」だけである点だ。
読了後すぐに「沈まぬ太陽」を再読したくなったのがこの小説の位置づけをよくあらわしている。
題材のスケールが大きくても、良くも悪くも横山小説の域をでていない。
物語は一貫して新聞社内で展開され、クセのある登場人物や組織内の駆け引きなど、これまでの警察小説を呼んでいるような錯覚に陥る。
事実があまりにも圧倒的だったので小説の中で展開されているやり取りが作り物のようで、伏線をきっちり消化するミステリー仕立ての小説のつくりが裏目に出たように思う。
横山氏は直木賞を永久に辞退するなど、なにかと話題の多い作家である。そんな自分の立ち位置をよくわかった上でこの小説を上梓したのだろう。
酷評したが、氏の新聞記者としての貴重な経験を伝えていこうという姿勢には共感する。
もう一度同じ題材で、事故を中心とした視点で書いてほしい。
緊張感溢れる傑作
(2008-09-18)
横山秀夫さんの長編としては始めて手にとった作品でした。
NHKで以前にやっていたドラマは見ましたが、やはり小説の方が面白かったです。登場人物一人ひとりの姿や感情の揺れが、まるで自分がそこにいるかのように、感じられました。
未読の横山作品がまだあるので、読んでみたいなあと思います。
おすすめ度:
限りなくノンフィクションのにおいのする小説
映画を観て、
原作を読みたくなりました。
映画以上に、
おもしろかった。
さすが、文学の力。
登場人物たちの、
嫌味なほど人間くささの描写が細かく、
作者の愛情が伝わる。
誰一人、
手を抜いた登場人物がいない。
ラストの、
“命の重さ”の問いかけまで、
重いテーマを引きずりながらも、
淡々とした文体が、
読む側に上手に距離を与えてくれる。
限りなくノンフィクションに近い、
小説。
作者ならではの、
渾身の一作だと思う。
圧倒的な重量感!
寝る時間を削って、1日で読み切りました。
新聞社を描く部分の圧倒的なスピード感と、クライミングの場面を描く部分の
どこか穏やかな描写が印象的でした。
鳥肌が立つような表現が随所にあり、言葉の重みをひしひしと感じることが
できました。
何よりも印象に残ったのは、佐山記者の現場雑観。
その部分だけ、何度も繰り返して読んだので、もう覚えてしまいました。
日航機墜落事故から20年以上が経ちましたが、決して忘れてはいけないことだと
改めて胸に刻まれる1冊でした。
がっかり
横山作品は全て大変面白く読ませてもらったが、最後にこれを読んでがっかり。
短編が上手いとか長編は苦手とかあるんだろうが、何より自分が関わった問題を書くということの難しさなんだろう。エンターテインメントに徹しきれず、あれもこれもとやり過ぎて楽屋が丸出し、どっちらけ、という感じ。地方新聞社の雰囲気を知るにはよかったが、それとて楽しいものではなかったし、映画化に至っては不謹慎とすら思う。横山作品は新しいのが出たらまた読むけど。
事実との折り合い
3日間で読み終えたということは、魅力的な本だったのだろう。家族の大切さ、日々無事に過ごしていることの幸せ、を再認識させられる小説であった。
列車、航空が毎日のようにトラブルを起こし、それが当たり前になっている今、安全について今一度考えてみるきっかけとなる良書かと思う。
ただ残念なのは、「著名な横山氏が20年たった今、日航機事故を題材とした小説を書いた」だけである点だ。
読了後すぐに「沈まぬ太陽」を再読したくなったのがこの小説の位置づけをよくあらわしている。
題材のスケールが大きくても、良くも悪くも横山小説の域をでていない。
物語は一貫して新聞社内で展開され、クセのある登場人物や組織内の駆け引きなど、これまでの警察小説を呼んでいるような錯覚に陥る。
事実があまりにも圧倒的だったので小説の中で展開されているやり取りが作り物のようで、伏線をきっちり消化するミステリー仕立ての小説のつくりが裏目に出たように思う。
横山氏は直木賞を永久に辞退するなど、なにかと話題の多い作家である。そんな自分の立ち位置をよくわかった上でこの小説を上梓したのだろう。
酷評したが、氏の新聞記者としての貴重な経験を伝えていこうという姿勢には共感する。
もう一度同じ題材で、事故を中心とした視点で書いてほしい。
緊張感溢れる傑作
横山秀夫さんの長編としては始めて手にとった作品でした。
NHKで以前にやっていたドラマは見ましたが、やはり小説の方が面白かったです。登場人物一人ひとりの姿や感情の揺れが、まるで自分がそこにいるかのように、感じられました。
未読の横山作品がまだあるので、読んでみたいなあと思います。
